通学や外遊びによるお子さんの日焼けが気になる方は珍しくありません。
数年前に「飲む日焼け止め」が流行しましたが、直接日焼けを防ぐ訳ではないため現在は使われない名称となりました。
今回は小学生の娘がいる薬剤師の立場から、子どもが飲める美白サプリの選び方やオススメ商品について解説します。
正しい知識を持ち、将来のお子さんのシミ・そばかすトラブルを和らげましょう。
子どもが飲めるシミ・ソバカス用薬はあるのか?
美白サプリというと大人用のイメージがある方も多いことでしょう。
この章では、子どもが飲める美白サプリについて以下の内容を説明します。
- 7歳から飲めるものがある
- 子どもの服用について書いていない商品も多い
順番に見ていきます。
7歳から飲めるものがある
子どもの美白サプリは7歳から飲めるものが何種類か発売されています。
医薬品は15歳以上から大人量になることが多いのですが、多くの美白サプリも同様に7-14歳と15歳以上で量が分けられています。
基本的には大人量の1/3ほどにされることが多いようです。
子どもの体重が20キロちょっとだと思えば、妥当よね。
子どもの服用について書いていない商品も多い
子どもが飲んでよいのか、全く書かれていない美白サプリも多く存在します。
特に健康食品である「栄養機能食品」「機能性表示食品」に分類される美白サプリに多く見られる傾向です。
- 栄養機能食品:国が定めた特定の栄養成分(ビタミンやミネラルなど)の補充に使われる食品
- 機能性表示食品:科学的根拠があるとして、機能性(効果)をパッケージに表示できる食品
機能性表示食品は未成年者を対象に開発されておらず、「この量なら子どもに安心」という具体的な量の表示はされないことも珍しくありません。
安心して飲ませられる美白サプリを選ぶなら、子どもへの量がきちんと記載されている商品を選びましょう。
子どもが飲めるシミ・ソバカス用薬のチェックポイント5つ
サプリもいろいろあるから、選び方が分からない・・・
この章では子どもの特徴を踏まえ、美白サプリを選ぶ際にチェックしたいポイントを5つ説明します。
- 配合成分・配合量
- 錠剤やカプセルの形・大きさ
- 1日の服用回数
- 価格
- 購入場所
お子さんの好みや、家庭の事情に合ったサプリであれば飲み続けやすく、効果も期待しやすくなります。
必ずチェックしてくださいね。
1.配合成分・配合量
美白サプリは商品ごとに、配合成分や配合量が少しずつ異なります。
良く含まれている成分は以下の通りです。
- L-システイン
- アスコルビン酸(ビタミンC)
- ビタミンB類
美白サプリごとにシステイン、アスコルビン酸、ビタミンBの配合量が少しずつ異なり、独自の配合成分を含む商品もあります。
配合成分はパッケージやホームページに表示されているため、必ず確認するクセをつけましょう。
2.錠剤やカプセルの形・大きさ
錠剤やカプセルが飲みづらいお子さんもいるのではないでしょうか?
飲める年齢をクリアしていても、錠剤が飲み込めないと服用は難しいかもしれません。
もし錠剤が苦手なお子さんは、嚙んで飲めるビタミンチュアブルなどを飲ませるのも1つの方法です。
錠剤に苦手意識が出てしまうと、病院で処方された薬の服用で困る可能性があります。
無理やり飲ませるのは避けてくださいね。
(体重25~30kgから、錠剤での処方が増えてきます)
3.1日の服用回数
美白サプリは1日2回服用の商品と1日3回服用の商品があります。
ビタミンCを始めとする水溶性ビタミンは、身体に溜めておけないためまとめて飲んでも尿で排出されます。
効果としては
効果としては1日3回に分けた方が良いのですが、学校で飲むことを考えると1日2回のサプリを選んだ方が続けやすいかもしれません。
4.価格
美白サプリは1回飲んで効果が出るものではありません。
お子さんは飲む錠数が少ないため大人よりも長持ちしますが、続けられる価格のサプリを選択しましょう。
5.購入場所
美白サプリは商品によって、購入できる場所が異なります。
- ドラッグストア
- ネットショップ
- 定期購入
お子さんのサプリメントは飲み間違い防止のために大人が管理しますが、忙しい毎日で購入を忘れることも珍しくありません。
うっかりの買い忘れを防ぐには、定期配送を選ぶのも1つの方法です。
ちょっと不安かもしれませんが、定期配送の商品は初回割引がかなり大きいのでコスパ◎です!
子どもが飲めるシミ・ソバカス用薬のオススメ5選
ここからは、子どもの用法用量がしっかりと記載されている美白サプリを5種類紹介します。
- ホワイトール
- トランシーノ
- ハイチオールCホワイティア
- ホワイピュア
- ミルセリンホワイトNKB
公式サイトへのリンクも貼ってあるので、お子さんにどれが合うかをぜひ見てみてください。
大人量も設定されているため、親子で一緒に飲むのもオススメです
1.ホワイトール|1日2回でOKの第3類医薬品
ホワイトールは、非常にコスパの良い美白サプリです。
子どもの服用だと1袋で90日分持つうえに、初回は1,980円と激安。
成分もL-システイン、アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンBが2種類、ビタミンEと盛りだくさん。
この量のビタミン類を1日22円で補充できるのは、コスパ良すぎとしか言えません。
ちなみに、ビタミンCを日常的に1日200mg以上摂る子どもは、風邪が早く治る傾向があるという研究結果(※2)も2010年代に発表されており、風邪予防のビタミンC補給としても非常に優秀なビタミン剤といえるでしょう。
配合成分・配合量(子ども服用量1日2錠あたり) | L-システイン:80mg アスコルビン酸(ビタミンC):333mg リボフラビン(ビタミンB2):2mg ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6):4mg コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE):17mg |
錠剤のタイプ | 記載なし |
7-14歳の用法・用量 | 1日2回 1回1錠 |
分類 | 第3類医薬品 |
価格 | 180錠入り (1袋で90日分) 通常価格 8,360円(税込)(約93円/日) 初回特別価格 1,980円(税込)(約22円/日) 2回目以降 5,379円(税込)(約60円/日) 送料無料 |
主な販売場所 | 定期配送最低購入回数:なし(いつでも解約可能) |
2.トランシーノ|大手製薬会社の安定感
1.トランシーノホワイトCクリア
トランシーノホワイトCクリアは、トランシーノの中では手に取りやすい入門ブランド。
L-システイン・ビタミンCをOTC医薬品として最大量配合しています。
ビタミンC以外にも、ビタミンBやEを配合することにより、肌をすこやかに保つ働きを重視。
トランシーノというと「トラネキサム酸」のイメージがありますが、トラネキサム酸が含まれるのは「トランシーノⅡ」。こちらはビタミンのみの配合で、お子さんにも安心して飲ませられます。
1か月飲んで効果を判定するタイプなので、お子さんが飲む場合は小さい包装が使いやすいです。
ドラッグストアでも手軽に買えるので、お近くの店舗で見かけた際は手に取ってみてくださいね。
配合成分・配合量(子ども服用量1日2錠あたり) | アスコルビン酸(ビタミンC):500mg L-システイン:120mg コハク酸d-α-トコフェロール (天然型ビタミンE):25mg リボフラビン (ビタミンB2):3mg ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6):6mg ニコチン酸アミド(ビタミンB3):30mg |
錠剤のタイプ | フィルムコーティング錠 |
7-14歳の用法・用量 | 1日2回 1回1錠(朝夕に服用) |
分類 | 第3類医薬品 |
参考価格 | 60錠入り(30日分):1760円(税込)(約59円/日) 120錠入り(60日分):2860円(税込)(約48円/日) 240錠入り(120日分):4620円(税込)(約39円) |
主な販売場所 | ネット通販・ドラッグストアなど |
2.トランシーノ ホワイトCプレミアム
トランシーノ ホワイトCプレミアムは、効き目を追求したトランシーノの高級ラインです。
ホワイトCプレミアムの最大の特徴は、ビタミンCの働きを助けるパントテン酸カルシウムを含んでいること。また、成分量もホワイトCクリアを上回っており、より多くのビタミン類を摂取したい場合はホワイトCプレミアムがおすすめです。
1瓶が45日分とホワイトCクリアよりも多いため、1日あたりの金額(2023年6月Amazon調べ)にするとホワイトCプレミアムの方が安いのは驚きポイントです。
ただし、ドラッグストアで変えるため特売などもあるかも?
価格はチェックしてからの購入が良さそうです。
配合成分・配合量(子ども服用量1日2錠あたり) | アスコルビン酸(ビタミンC):666mg L-システイン:80mg コハク酸d-α-トコフェロール (天然型ビタミンE):16.6mg リボフラビン(ビタミンB2):4mgピ リドキシン塩酸塩(ビタミンB6):4mg ニコチン酸アミド(ビタミンB3):20mg パントテン酸カルシウム:8mg |
錠剤のタイプ | フィルムコーティング錠 |
7-14歳の用法・用量 | 1日2回 1回1錠 |
分類 | 第3類医薬品 |
参考価格 | 90錠入り(45日分):2310円(税込)(約51円/日) 180錠入り(90日分):3520円(税込)(約39円/日) |
主な販売場所 | ネット通販・ドラッグストアなど |
3.ハイチオールCホワイティア|ビタミンBが要らないならこちら
美白サプリとして有名なハイチオールCホワイティアも、第3類医薬品でお子さんが服用できます。3か月ほど服用して様子を見るタイプなので、「ちょっと飲んで様子をみたい・・・」という方にオススメです。
配合成分・配合量(子ども服用量1日2錠あたり) | L-システイン:120mg アスコルビン酸(ビタミンC):250mg パントテン酸カルシウム:15mg |
錠剤のタイプ | 記載なし |
7-14歳の用法・用量 | 1日2回 1回1錠 |
分類 | 第3類医薬品 |
希望小売価格 | 40錠入り(20日分) 1,815円(税込)(約91円/日) 120錠入り(60日分) 4,950円(税込)(約83円/日) |
主な販売場所 | ネット通販・ドラッグストアなど |
https://www.ssp.co.jp/product/all/hcw/
4.ホワイピュア|20日間の返金保証が安心
ホワイピュアもコスパの良さが一押しで、L-システイン、ビタミンC、ビタミンB類、ビタミンEと納得の成分。
ホワイピュアも定期購入の商品ですが、満足できなかった場合20日間の返金保証がついているのがポイント。ドラッグストアで購入する商品との大きな違いです。
じっくりと効くお薬なので、2-3か月飲んで効果をみてみましょう。
配合成分・配合量(子ども服用量1日2錠あたり) | L-システイン:80mg ビタミンC(アスコルビン酸):333mg ビタミンB2(リボフラビン):2mg ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩):4mg 天然型ビタミンE(コハク酸d-α-トコフェロール):50mg(1日量):17mg |
錠剤のタイプ | 記載なし |
7-14歳の用法・用量 | 1日2回 1回1錠 |
分類 | 第3類医薬品 |
価格 | 180錠入り(90日分) 初回価格 2,090円(税込)(約35円/日) 2回目以降 5,423円 (税込) (約60円/日) |
主な販売場所 | 定期購入最低購入回数の制限:なし20日間返金保証あり |
5.ミルセリンホワイトNKB|1日3回飲みたいならこちら
ミルセリンホワイトNKBは、血圧や心臓の薬を製造する医薬品メーカー京都薬品工業の子会社「京都薬品ヘルスケア」の商品。
本来、ビタミンCは身体に長くとどまらないため1日3回の服用が望ましいのですが、利便性から1日2回の薬品がほとんど。
1日3回しっかり飲んで、ビタミンCの効果を実感したい方はミルセリンホワイトNKBがオススメです。
定期配送ですが、2回目以降も価格がかわらないのも非常に良心的です。
配合成分・配合量(子ども服用量1日3錠あたり) | アスコルビン酸(ビタミンC):333mg L-システイン:120mg コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE):25mg リボフラビン(ビタミンB2):3mg ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6):6mg |
錠剤のタイプ | フィルムコーティング錠 |
7-14歳の用法・用量 | 1日3回 1回1錠 |
分類 | 第3類医薬品 |
価格 | 180錠入り (60日分)通常価格 4,400円(税込) 初回価格 2,400円(税込)(40円/日) 2回目以降 2,400円(税込)(40円/日) |
主な販売場所 | 定期購入最低購入回数の制限:なし |
子どものシミ・ソバカス用薬を選ぶ際に注意したい3つのポイント
子どものシミ・ソバカス用薬を選ぶ際は、何に注意したらよいのでしょうか?
- 決められた量を守る
- 他の薬を飲む際は医師・薬剤師に相談する
- 塗るタイプの日焼け止めも使う
順番に見ていきます。
1.決められた量を守る
子供の量が決められているものは、必ず量を守って服用しましょう。ビタミンが主成分のため安全性は高いものの、100%安全なものは存在しません。
自己判断で量を増やして服用すると、補償を受けられない可能性もあるため、必ず決められた量を守って服用してください。
他の薬を飲む際は医師・薬剤師に相談する
風邪での内科受診や、ニキビなどの悩みで皮膚科を受診する場合などは必ず服用している薬の中に記入しましょう。
風邪でビタミンが処方されることはほぼありませんが、口内炎やニキビの治療でビタミン剤が処方される事例は今でもあります。
塗るタイプの日焼け止めも使う
シミ・ソバカス用薬は、シミやソバカスを体の中から対策するものですが直接紫外線を防止するものではありません。
どんなに飲んでも、日焼けをシャットアウトすることはできないため、必ず塗るタイプの日焼け止めも使うようにしましょう。
薬を上手に使って子供の美肌を守ろう
シミ・ソバカス対策のために、現在は多くの種類のビタミン剤が市販で買えるようになりました。
お子さんの飲みやすいものを選び、将来の美肌につなげてあげましょう。
もちろん、親子で一緒に飲んで美肌を目指すのもOKです!
参考文献:「光老化」啓発プロジェクト委員会
参考文献:ビタミンCによる風邪の予防および治療
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