4歳児の幼児用ピアノはアップライト？電子ピアノ？コストも含めて解説します

毎日の育児、お疲れ様です

こどもがピアノを習うんだけど、続くか分からないし安い電子ピアノでいいのかな？
将来の趣味程度で良いんだけど、どんなピアノが必要なのかな？
こんなお悩みはありませんか？

結論：最初からアップライトを用意するのがおすすめ

「ピアノを用意するなら電子とアップライトどうしよう？」

結論から言うとアップライトピアノです。

値段が気になる場合は中古アップライトピアノをお勧めします

アップライトと電子ピアノの違い

	アップライトピアノ （アコースティックピアノ）	電子ピアノ （デジタルピアノ）
音の鳴り方	弦から出た音を ピアノ本体が増幅する	あらかじめ録音してある音源を スピーカーから出す
鍵盤	比較的重い 木製が一般的 （古いものだと象牙もある）	比較的軽い プラスチックか木製 （木製鍵盤のほうが高価、 アコースティックに近い）
メンテナンス	年に1回目安の調律が必要 （一回1.5万程度 新品は回数多め）	調律は必要なし
楽器の耐久	調律していれば 数十年単位で使用可能	電化製品なので 10年が目安
音の大きさへの対応	部屋自体の防音、 ピアノの後ろに置く防音パネル 消音ユニットやナイトーンなどで対応	ボリュームを自由に調節できる 状況により音の大きさを変更したり ヘッドホンを使用できる
上達のためのオススメ度	〇	△

最近の電子ピアノはタッチの改善や良い音源の使用、ハンマー構造の工夫により本物のピアノにより近づいていますが

電子である以上音の「響き」はやはり敵いません

ただ弾くのでなく「音を奏でる」という事になると、ピアノの響きはとても大切です

小さい子供だからこそ、音色が分かる耳を育てたい

ピアノの習い始めは電子ピアノでも困りません

しかし「こう弾いたらこんな音色が出た」という違いを積み重ねる為には

音色の違いが分かりづらい電子ピアノでは限界があります

長い目で見れば安く済む

１）15万の電子ピアノを3年→30万のアップライト8年（調律は年1回12000円計算）

15万+30万+1万2千×8＝54.6万

「4歳から始め、小学校低学年でペダルを使う曲が出てきた頃に買い替える」
という想定です

２）30万のアップライト11年（調律は上と同様）

30万+1万2千×11=43.2万

買い替えを前提とするなら
最初からアップライトを買った方が安く済むことが分かります
（レッスンを辞めても、使えるピアノがあれば趣味で長く楽しめます）

それぞれのメリット・デメリット

	メリット	デメリット
アップライト	・音の響きが良い ・自宅でも先生のレッスンと似た感覚で練習できる ・本体の寿命が長い ・手放すとき中古ピアノ店で値段が付きやすい ・上達すると結果的に必要	・調律というメンテナンス費用がかかる （大体1万2～8千円/年） ・音が大きい ・電子ピアノよりも場所を取る （とは言っても畳1畳程度） ・値段が高め
電子ピアノ	・音の大きさが調節でき、ヘッドホンを使用すれば夜でも弾ける ・メンテナンスが不要 ・比較的コンパクト ・音を変えて遊べる ・値段が安い	・上達スピードが遅れやすい ・音の響きを作るのは難しい ・電子機器の劣化による買い替えが必要 ・安いモデルは鍵盤の重さが軽すぎる

＊電子ピアノの主な値段の違いは鍵盤の構造と素材、スピーカーの差です 　
　高価なモデルだと鍵盤の構造はアップライトやグランドピアノと同じになりますが、
　前述の響きの作り方が異なるため、実際に出る音は全然違います

＊アップライトの音が大きい問題に対しては上の表でも載せましたが
「サイレントユニットの搭載」「ナイトーンの搭載」「部屋自体の防音をする」という方法があります

4歳の幼児には鍵盤が重すぎない？

先生は年齢に応じたレッスンをしてくれるので問題ありません。

軽い鍵盤やキーボードで自宅で弾けていても、先生のところでは弾けないので
その違いに子供がイライラして嫌になる可能性のほうが高いです

追記：3歳3か月の次女が、最近ピアノで遊んでいます。
電子ピアノの時の長女とあまり変わりません･･･。
88鍵のCasioの電子ピアノも残してあるのですが、アップライトばかり弾きたがります。
(長女と私がアップライト使いたいので、次女には電子ピアノで遊んでもらいたいのですが･･･)
やはり、子供にとって鍵盤の重さは問題無いようです。

まとめ：上達の為にもアップライトがお勧め

音楽を楽しむためにも、必要な機能がそろったアップライトピアノをお勧めします

中古ピアノ店も無理に売りつけたりはしないので（そういう店で買うのはやめた方が良いです）
一度足を運んで試しに弾いてみるのがおすすめです